私のお気に入りのインドネシア語投稿サイト「パニンクル」に高校生からの投稿があった。その高校に現職の州知事夫人が現れ、出席を義務づけられた生徒たちを前に、再選を目指して州知事選挙に立候補する夫を称えたというのだ。
それだけではない。現職州知事と彼と組む副知事候補のペアの名前が入ったステッカー、現金5000ルピアの入った爪切り、ジルバップ、彼女と夫が表紙を飾る日記帳(下写真)を全員に配ったそうだ。とくに準備に協力してくれた生徒にはさらに2〜5万ルピアの現金が配られたのだ。最後に、州知事夫人の歌が披露されたという。
なんだこりゃ、である。こんな候補者が当選してしまったら(実際、当選しそうなのだが)、悲しいではないか。でも、対抗馬も似たようなものなのだ。民主化したといいながら、ものすごくタイムスリップしたかのような地方政治の日々である。
こんなことを書いたら、「インドネシアを侮辱した」「内政干渉するな」などと言われるのだろうか。でも、書かずにはいられないのだ。
*パニンクルの該当記事(インドネシア語)