2007年09月08日

トラジャの稲刈りと田植え

9月1〜3日、日本から来られている大学の先生に同行して、トラジャへ行ってきた。北部の山合いの村では、稲刈りがすでに終わって、穂刈りされた稲が田んぼに放置された状態になっていたが、そのすぐ下の村では、田植えが始まったところだった。

トラジャでは、まだ在来種の稲をアニアニと呼ばれる石器で丁寧に穂先を刈り取る。今回、ちょうどその様子に出会うことができた。




刈った稲は下の写真のようにして、天日で乾燥させる。トラジャの伝統的様式家屋であるトンコナンの北側に位置する穀倉に、これらの刈り取られた稲がたくさん置かれている風景は、トラジャの風物詩といってもよいのだが、今回は時期が悪かったせいか、お目にかからなかった。

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そこから15分ほど下った村では、田植えが始まっていた。苗代を作って、そこから苗を運んで田植えをする。

DSCF5337_320.JPG


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トラジャの在来種の稲には、白米以外に黒米や赤米もあり、それぞれウルチ米とモチ米があるという。今はあまり食べることはなくなったというが、儀式などハレの日には黒米や赤米が振舞われるようである。
posted by daeng at 01:17| Comment(1) | TrackBack(0) | マカッサル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
日本では忘れ去られた
いい風景がありますね
Posted by meseyan at 2007年09月25日 17:14
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