コースは、家→テッロ火力発電所前→国家行政院(LAN)の立派な訓練センター→水路沿いの道→バトゥア・ラヤ通り→英雄墓地前→自宅。この水路沿いの道がなかなか面白かった。
水路を埋め尽くす水草と水路に架かる橋
アンタンに新しくできたLANの訓練センター。一度、セミナーで行ったことがあるが、あまりにも立派。日本の援助がなくとも、これぐらいの施設はつくれるのだと感心した。そこから引き返して、途中で分かれ、水路沿いの道をどんどん行ってみる。
最初は広くて簡易舗装された道がだんだんに細くなり、石だらけの自転車でやっとこさ通れる道になる。雑草の丈も高くなり、ズボンに種がくっつく。でも、静かでのどかな道。
途中で、水路沿いで野焼きをしていた。
水路で釣りをする男の人に出会った。私が聞いたときは、成果はゼロだった。向こう岸では子どもたちがサッカーに興じている。
ちょうどコメの収穫をしているところに出会った。おそらく夫婦なのだろうか、仲良く稲穂をバンバンと叩きつけていた。白いペロペロした紐をいくつも張り、カタカタと音の出る風車を回しながら、スズメ対策をしていた。
マカッサル市内にもこんなのどかな田園風景が広がっているのだ、と改めて発見した。そして、車を使っていると、いかに線でしか街を見ていないか、という当たり前のことに気がついた。自転車で歩くと、ゆっくりと静かに、線と線との間のまた別のマカッサルを構成する空間と出会えるのだ。
そして、家路につくときに必ず通る「線」の一つがプリンティス・クムルデカアン通り。現在、片側4車線への拡張工事をしており、最近は夕方になると毎日渋滞がひどい。テッロ火力発電所のすぐ近くに「マカッサル・タウン・スクエア」という新しいモールが建設中で、9月にオープンの予定。ハジ・カッラ・グループのモールとのこと。ちょうど、拡張されたプリンティス・クムルデカアン通りと新たに建設される外環道路が交わるあたりに、それを見越して建設されている。
我が家の周辺は、道路拡張絡みでまだまだ大きく変わっていくことだろう。ともあれ、線と線との間を探検する自転車の旅を、まだまだ続けてみたいと思った。
【関連する記事】