今回で11回目となるサンデッ・レース。実は、マムジュからマカッサルまでこのサンデッに乗船し、実際にレースの様子を海上から経験できるそうだ。レース開始の最低1ヵ月前までにこちらに来れば、今回用に新たに造船しているサンデッの製造の様子をみることができる。もちろん、レース運営に関わるボランティアやサンデッの調査研究を行う方の来訪も大歓迎。資金提供してサンデッのスポンサーになれば、その広告ロゴがサンデッの帆に描かれる。
日程は以下の通り。
8月12日(日)マンダール湾にてレース参加サンデッの選考
8月17日(祝)マムジュ−マルンダ
8月18日(土)マルンダ−マジェネ
8月19日(日)マジェネで三角レース
8月20日(月)マジェネ−ポレワリ
8月21日(火)ポレワリで三角レース
8月22日(水)ポレワリ−ウジュンレロ
8月23日(木)パレパレ湾で三角レース
8月24日(金)パレパレ−ウジュンバトゥ(バルー県)
8月25日(土)ウジュンバトゥ−マカッサル
8月26日(日)マカッサルで親善レース
サンデッ・レース2007の詳細・連絡先はRidwanさんへメールにて(英語またはインドネシア語で)。
関連情報はこちら。
サンデッについての若干補足しておく。
サンデッは、南スラウェシ州西北部マンダール地方の伝統的な帆船のこと。サンデッは非常に速く走り、かつ耐久性のある帆船で、漁船として、貨物運搬船として、あるいは乗客運搬船として、マカッサル海峡のほぼ全域で活躍してきたが、最近はあまり見られなくなっている。サンデッ・レースは、そうした伝統帆船の技術継承と役割復活を目指して開催される。
マンダールの漁民や船乗りたちは、サンデッ・レースへの参加して勝つことに大きな意義を感じている。サンデッはマンダール人だけでなく、南スラウェシの住民すべての誇りといってもいい帆船。1991年及び1996年にはマンダール地方からジャカルタやマレーシアに巡航したり、1997年にはパリで開催された世界博覧会出展のために1隻のサンデッがフランスに送られた。
サンデッのレースは昔から行なわれており、インドネシア独立前の1925年にマカッサルで行なわれたという記録があるそうだ。その後、サンデッ・レースは1995年、1998年、1999年に開催され、今回のサンデッ・レース2007は11回目にあたる。単なる帆船レースに留まらず、8月17日のインドネシア独立記念日を祝う恒例行事として位置付けられるに至った。毎回、サンデッ・レースには1万人以上の観客が訪れる。
交通・宿泊情報
サンデッ・レースの出発地であるマムジュ(Mamuju)は新設の西スラウェシ州の州都。マカッサルからは車で約10時間かかる。Pipossなどのバス会社が夜行バスを走らせている。ホテルは数軒、2つ星程度のものがかつてあったが、最近訪問していないので、現状については情報が乏しい。
マジェネ(Majene)はマカッサルから車で約6時間、こじんまりと落ち着いた風光明媚な都市。宿泊先としては、かつて訪れたときにSulawesi Hotel (Tel. 0422-21700)、またはHotel Bogorがあったが、現在の状況は不明。ポレワリ(Polewali)にも数軒の簡易ホテルがある。南スラウェシ州第二の都市であるパレパレには、Hotel Kenari Bukit Indahをはじめ、宿泊施設がある。
サンデッ・レースの観戦とトラジャ観光を組み合わせることも可能。8月はトラジャの葬式シーズンである。
マカッサルの旅行代理店を通じて運転手ごと車を借り上げ、移動するのが楽かもしれない。ただし、観光のハイ・シーズンなので車などの予約はお早めに。メール等で私のアドレスへご連絡いただければ、当方でも手配可能。
【関連する記事】