今回は1996年2月以来の洪水というが、そのとき私はジャカルタに住んでいた。しかもその日、大雨の中、ボゴールからプンチャックまで、在ジャカルタの所属先の上司の車で、ジャカルタを訪れた所属先のN理事を案内する役を仰せつかったのだ。
ものすごい土砂降りの雨の中、ボゴール宮殿をN理事と一緒に眺めていた記憶がある。あのとき、大雨の中でN理事に同行し、懇意になったおかげで、私はその後、2度目のマカッサルでの政策アドバイザーの仕事を遂行することができた。結果的には、スラウェシとより深く関わることになるきっかけが、あのときのジャカルタの大雨だったのだ。
ジャカルタの洪水の映像を観ながら、ふとそんなことを思い出した。すでに退職されたN理事には心から感謝している。
【関連する記事】