2007年01月15日

「マカッサル学」を提唱してみる

1月3日の午後からほとんど雨が降らなかったのが、13日ぐらいからまたぼちぼち雨が降り始めている。日本は暖冬とのことだが、今年のマカッサルの雨の降り方は何となく変だ。

それはともかく、このところ、地域文化の消失や「いかに自分たちの関わる地域について知らないか」といったことをメールなどで問いかけてくる若者が見られるようになった。インドネシアの地域開発は、地域の人が地域のことを知っているという前提で進められてきたが、それは間違いだったのではないか、地域の人も自分たちの足元をよく分かっていなかったのではないか、という思いを強くしてきたのだが、その自覚が少しずつ始まっているように見える。

そんななかで、地域の人たちが楽しみながら地域のことを学び、新たな発見をし、それを地域の人々どおしでシェアしていく、という試みを始めてみようという気になってきた。そこでまず、「マカッサル学」というものを提唱してみようと考えている。

まあ、日本でおなじみの地域学をもっとくだけた形でやってみよう、という風に思っていただければいいと思う。

毎月、マカッサルに関わるテーマ(お題)を決めて、それに関する情報を各人がいろいろ集めてきて、1ヵ月後に皆でそれを共有する。それがまとまった形になったり、面白く繋がったりするようであれば、それを編集して、雑誌のような形にまとめてみる、といった発展性も考えられる。

楽しくなければ続かないから、情報共有は雑談の連続みたいなもので、テーマも皆が面白いと思うものを選んでいく。その過程で、副次的なテーマが現れてくるかもしれない。

インドネシア語で作ったお誘いパンフには、以下のような文言を入れた。

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・チョト・マカッサルはいつから始まって、今マカッサル市内に何軒のチョト屋さんがあるのか?
・マカッサルのお菓子は何種類あるのか?
・公共乗合のペテペテという名前の由来は?

マカッサルについてまだ答えられていない問いがたくさんある・・・。
さあ、一緒にマカッサルについて学んでみよう!

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というわけで、1月26日の午後8時から、興味のある者が我が家(Cafe Ininnawa)に集まって、マカッサル学の立ち上げ会をすることにした。2月下旬までに調べるテーマもそのときに決める。

さあ、これからどんなことが起こっていくのだろうか。何となくドキドキしてきた。
posted by daeng at 23:18| Comment(1) | TrackBack(0) | マカッサル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
面白い構想ですね。最終的には日本人、オランダ人も入ったものにしては。何故なら、お菓子なんか日本の影響も色濃いし、どろっとした濃厚なスープはオランダ流を感じさせます。色んな国の良いとこを取り込むマカッサル(インドネシア)人の逞しさを感じます。2,3日前にNHKーTV で、ジャカルタにクロンチョンの伝統を守る若者のニュースが流れました。マカッサルでアンギンマミリがキーボードでなく伝統楽器で演奏したら、日本からわざわざ聴きに行く人がいる筈です。ついでですが、松井先生マカッサル・ラグラグ会の方も是非応援してください。
Posted by 脇田 清之 at 2007年01月18日 10:11
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