2007年01月12日

ブギス食堂

1月11日午前11時、マカッサルの海岸通りの近く、ロッテルダム要塞の南側に小さな日本食のお店がオープンした。その名は「ブギス食堂」。パンフレットには「インドネシアの風味を生かした日本料理を用意」とある。場所は以下の通り。ムスリムの人も安心して食べられるよう配慮されている。

Bugis Shokudo
Jl. Pattimura No.19, Makassar
Tel. 0411-314038
営業時間:11:00-22:00
木曜日定休

さっそく、味見に出かけてみた。

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まず、「おすすめ料理は何か」と聞くと、「コロッケ」との答え。コロッケ、といえば、マカッサルには有名な「クロケット・スラウェシ」がJl. Sulawesiにある。日本のコロッケとはちょっと体裁が違うが、要はイモを揚げたコロッケであることに違いはない。植民地宗主国であったオランダから直接伝えられた「クロケット・スラウェシ」に対して、純日本風の俵型コロッケを出して勝負、というわけである。

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コロッケに添える野菜は、こちら風の野菜そのままをチリソース(サンバル)につけて食べるララパンと、日本でおなじみの千切りキャベツのどちらかを選べる。私は千切りキャベツにしてみた。

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インドネシアの濃い味付けに慣れてしまったのか、コロッケにソースやサンバルをかけないと味がないような感覚になる。コロッケ自体は丁寧に作られていて、好感が持てた。意外だったのは、この日本のコロッケに、市販の真っ赤なサンバルではなく、ララパン用に作った手製のサンバルがよくマッチしたことだ。これはなかなかいける。

添えられていた大学芋もあっさりとした味付け。個人的には、トローッとした砂糖が絡んでいるほうが好きだ。

他に頼んだのが「ワラビ(pukis)の炒めもの」(下の写真上)とジャラン・コテ(下の写真下)。前者は、ワラビのうまみがうまく引き出されていて、変にサンバルなどで濃く味付けてないところが日本的だ。後者は、マカッサル名物の「揚げサモサ」。名店はいくつもあり、どうかなと思って食べてみたが、揚げたてのせいもあるのか、なかなかの美味しさだった。油もまわっておらず、あっさりと食べられるジャラン・コテだ。サンバルもうまく合う。

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純日本風でもなく、かといってインドネシア化してしまった日本料理でもない、その微妙なところを狙っていくのはなかなか難しいと思うが、どこまでそれを進めていけるのか。

「かもめ食堂」ならぬ「ブギス食堂」に皆さんもご注目を!(1月中は10%割引だそうです)
posted by daeng at 23:45| Comment(0) | TrackBack(1) | マカッサル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: コロッケコロッケは、揚げ物料理の一種である。ホワイトソース(ベシャメルソース)や茹でたジャガイモを潰したものを俵型や小判型に丸め、小麦粉、鶏卵|卵、パン粉を衣としてつけ、ラードなどの油|食用油で揚げた..
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Tracked: 2007-10-02 07:18