このライオン・エアで、いくつか楽しい発見があった。
この会社、今は基本的に機内食が出ない。配られるのは、ライオン・エアのロゴの入った水だけである。以前は、ちまきのような食べ物の入ったボックスが配られたが、あの食べ物は正直言ってまずかった。「こんな機内食ならないほうがまし」と内心思っていたのだが、本当に機内食がなくなっていた。
水しか出ない、つまらない、と思いつつ、面白そうなものはないか探していたら、目の前に下の写真のような表示があった。
通常は「着席時はシートベルト着用」「救命胴衣は座席の下」などと書いてあるのみだが、ここにはその下に小さな文字で次のように書いてある。「救命胴衣を持ち帰った者は罰金1000万ルピア、刑務所行き」と。ライオン・エアの客層を反映した表示というべきか。しかも、その表示はインドネシア語のみであった。
そうそう、間もなく着陸というときに、携帯電話のピピピーという音が。怖いけれども、これはよく体験することだ。するとスチュワーデスが「携帯の電源をすぐ切ってください」とインドネシア語でアナウンス。「なぜ英語では言わないの?」と聞くと、「そんなことするのはインドネシア人だけだから」と真面目に答えてくれた。
ここのスチュワーデスは、体の線が出るスリットの入った制服を着ていて、一部のとくに男性客からは好評のようだが、けっこう激務なのだろうか、食事をとる時間もないらしく、客には水しか出さないのに、彼女らは控えスペースのカーテンの陰で食事をとっていた。それも、スペースには椅子がないので、あの制服のまま、地べたに座って食べていた。
帰りの飛行機では、機材変更が発券に反映されず、座席のない客が続出する、など、ライオン・エアは今日も様々な話題を提供している。
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