隣組長さんは10月25日、レバランで奥さんと子供と3人でシドラップ県ラッパンへ帰省するため、我が家の前を通る大通りに出て乗合(ペテペテ)に乗ろうとしていたところにタクシーが突っ込み、轢かれて亡くなった。
帰宅後、急いで隣組長さんのお宅を訪ねると、奥さんが足を折って寝たきりになっていた。子供も顔に大きな傷を負っていた。「夫が亡くなったのよ」と力なくつぶやく奥さん。ただただその悲しみを共有してあげるほかなかった。イスラム式で事故当日にすぐに埋葬、7日目の11月2日に式があるという。
10月18日の自宅の披露式にもニコニコしながら来てくれた隣組長さん。よき隣人でありたいと願って何度もお会いしていた。楽しいレバランになるはずだったのに・・・。
新聞にも載らない小さな出来事だろうが、隣組長さんの家族にとっては人生で最大の悲劇の一つ。こんな光景が世界中で少なからず毎日起こっているであろう、という当たり前のことに改めて気づいた。
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