2006年10月30日

ママサからトラジャへ(2)

26日は徒歩でママサを朝8時前に出発。ママサの貴族の伝統家屋を見た後で、田園風景を眺めながら、長々と続く登り道をひたすら登り続け、途中で村の人にコーヒーを入れてもらったりしながら午後2時にプンチャック(峠)に到着、その後は一転して急な下り坂をひたすら降りていく。途中で大雨にずぶぬれになりながら、午後4時半にティンバアンに到着し、アムリ・ハウスという民宿に泊まる。

トレッキング・コースという言葉から、森の中の登山道をイメージしていたが、実は、ママサ〜トラジャ間の拡張工事中の道路を歩いていくことになった。

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このルートが20年前には美しいトレッキング・コースだったというが、今では舗装を想定して敷いた砂利がゴロゴロし、何度かの雨期を経てそれがズタズタに剥がされ、幾重もの溝が掘られ、乗用車が通れる道の体をなさない状態になっていた。

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バイクとジープのみが途中で故障する危険を承知で通る道。道幅が広げられ、沿道の木々は切られたので、徒歩で行くと直射日光をまともに受けて暑くてたまらない。

トレッキングを楽しむ観光客の姿が見られないだけでなく、沿線の住民も徒歩で移動する人はほぼ皆無の状態になっていた。実際、「徒歩で来た」というと何人もの沿線の人々に「信じられん」といわれた。

以下は途中で撮った写真から・・・。



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ママサ郊外ランテ・ブダの貴族の伝統家屋。家屋の維持に費用がかかり、県政府からの補助をあてにしている様子だった。


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途中で村の人にコーヒーを入れてもらった。ママサは有名なコーヒーの産地。彼らが飲むのはロブスタ種。コーヒーを杵でつきながら細かくし、それにお湯と砂糖を加えて出してくれる。歩き疲れているのもあるが、本当においしいコーヒーだった。コーヒーをつくトントンという軽快な音が心地よい。


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生まれたばかりの水牛の赤ちゃんがこっちに関心を示してくれた。


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ようやくプンチャック(峠)に到着。雨が降り出すがいったんは止む。


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プンチャックを過ぎると急な下り坂が続く。それにしてもこんな山奥でもかなり上のほうまで人々は畑を開墾している。


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ティンバアン村のアムリ・ハウスに到着。実は、この宿には、歴史から忘れられた独立英雄アブドゥラーの物語が秘められていた。







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