でも、マカッサルのタクシーは、ジャカルタ以上だろう。どんな会社のタクシーでも、何も言わなくともメーターを倒す。メーターを倒さなかったからといって、「法外な額を要求されるのでは」と怖がる必要はない。実は、本当に、ただメーターを倒すのを忘れただけなのだ。
運転手は怖そうな顔をしているかもしれない。運転もちょっと荒いかもしれない。しかし、遠回りをしたり、暗闇に連れて行って脅したりはしない。まじめに目的地まで連れて行ってくれる。お釣りだって、律儀に細かい金額でも返そうとする。
私のどんな友人に聞いても、タクシーで怖い目にあったという話を聞いたことがない。マカッサルのタクシーには安心して乗ってよい。
なかでも、黒い色のTaksi Putraが私のお勧めだ。車も新しく、運転手も真面目。200台以上ある車のうち、80台程度にDVDをつけた。運転手の提案を会社がOKしたのだと言う。お客さんが持ち込んだCDやDVDを楽しめるのだ。カラオケもOK。他の都市にもこんなタクシーがあるのだろうか。
ちなみに、ジャカルタの青いTaksi Putraで私はかつていやな思いをしたことがある。マカッサルの黒いTaksi Putraのほうがずっといい。
マカッサルに着いたら、安心して空港タクシー(出口でチケットを買う)に乗ってほしい。ぶっきらぼうな運転かもしれないが、目的地まで安心して到着できる。ジャカルタのようなタクシー会社の客引きもないし。
マカッサルにメータータクシーが登場したのが1990年頃。その頃から、こうしたタクシーの特徴は全く変わっていないのだ。