2007年11月12日

知人の州政府高官の怒り

私の知人の南スラウェシ州政府の高官が、日本の某私立大学での国際シンポジウムに出席するため、日本へ発った。彼は日本へ行ったことはあるが、よく知っているというほどではない。その彼が、出発前から心配して電話をしてきた。

まず、「空港から会場の最寄のホテルまでどう行けばよいか分からない」という。どうも、国際シンポジウムの事務局は空港に出迎えを送らず、自力で来て欲しいということのようだ。最近の日本での国際シンポジウムは、外国からのお客さんに自力+自己負担でたどり着いてもらうのが普通なのだろうか。これも経費削減のためなのか。

次に、奥様を同伴したいといったら、関係大学教授に「ダメ」と言われたそうだ。知人は、奥さんの同伴費用をもちろん自己負担すると言っているが、それでもダメなのだそうだ。その理由は「奥さんが日本で不法就労するかもしれないから」というもの。たしかに、日本にはたくさんのインドネシア人不法就労者がいると言われているけれども、こんな言い方はないのではないか。もちろん、奥さんのビザは、当地の日本総領事館からきちんと発給されているのだ。

この知人は、「当地で、JICAをはじめ、様々な日本人の活動がスムーズに進むように世話をしてきたのに、日本でのこの仕打ちは何なんだ?」と怒っていた。とくに、奥さんを不法就労者予備軍のように言われたことにカチンときた様子だった。

小さなことだが、こうしたことが積み重なって、インドネシアの日本に対する悪い印象を助長していくのではと思うのだが・・・。
posted by daeng at 11:22| Comment(1) | TrackBack(0) | マカッサル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする