グローバル化で、日本のいわゆる「うまい米」が海外で作られ、日本市場へ入ろうとしている。一方で、米価の下落と集落営農による規模拡大化の農政により、米作農家の生産意欲が大きく低下しているだけでなく、主要先進国では最低の食料自給率がさらに低下する可能性が高まっている。
生産者がおいしくて安全な米を求める消費者のことをどれだけ思って生産してきたのか。消費者が米をつくる生産者の先祖代々の苦労と環境保全への努力をどれほど思って米を消費してきたのか。「ボク、作る人」「ワタシ、食べる人」の両者の間に、大きな距りがあったのではないか。
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