2007年04月13日

役人の卵たちの集団リンチ殺人事件

今週のインドネシアでは、西ジャワ州にある内務行政学校(IPDN)で起こった集団リンチ殺人事件が連日トップニュースで取り上げられている。北スラウェシ州出身のIPDNの学生が集団暴行を受け、亡くなったことが明らかになったのだ。当初、学校側は事件を否定する姿勢をみせていたが、IPDNの一人の教師が内情を暴露したことで、マスコミが大きく取り上げたのである。

亡くなった学生は内臓が破裂するほど暴行を受けていたという。驚いたことに、これまでにも何らかの理由で在学中に亡くなった学生が何人もいるというのだ。学校の校内に埋葬されたと思しき場所があるのだが、そこは「スマトラ沖地震で亡くなった犠牲者を埋葬した」などと訳の分からない説明でお茶を濁そうとしてきたという。

今回の事件で、南スラウェシ州出身の在学生21人が事件への関与の疑いで警察の取調べを受け、多くの地方政府が学生を同校へ送ることを取りやめた。大統領は、リャアス・ラシッド元地方自治担当国務大臣を長とするIPDN調査委員会を発足させた。

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posted by daeng at 23:33| Comment(1) | TrackBack(0) | マカッサル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする