それはともかく、このところ、地域文化の消失や「いかに自分たちの関わる地域について知らないか」といったことをメールなどで問いかけてくる若者が見られるようになった。インドネシアの地域開発は、地域の人が地域のことを知っているという前提で進められてきたが、それは間違いだったのではないか、地域の人も自分たちの足元をよく分かっていなかったのではないか、という思いを強くしてきたのだが、その自覚が少しずつ始まっているように見える。
そんななかで、地域の人たちが楽しみながら地域のことを学び、新たな発見をし、それを地域の人々どおしでシェアしていく、という試みを始めてみようという気になってきた。そこでまず、「マカッサル学」というものを提唱してみようと考えている。
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