2006年11月02日

ポソ騒動とすり替え

今年もまた、レバラン前に中スラウェシ州ポソで騒動が起こった。

10月22日、警察と住民が衝突、住民1人が射殺された。衝突は連日続き、24日には住民が警察の宿舎を襲撃し、25日には別の警察の宿舎に火を放った。こうした騒動のため、レバランの前夜に町を練り歩くタクビランがポソでは中止された。

22日の事件では、住民によると、モスクで礼拝中の住民を警察が襲ってきたとのこと。一方、警察は、犯罪者を探すためにパトロールしていたところを住民が襲撃してきた、と主張。

しかし、話は思わぬ方向へ展開していく。

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隣組長さんの事故死

11月1日、ハサヌディン大学にいたら、我が家の近所に下宿しているクンダリ出身の男子学生から、我が家の地区の隣組長さんが亡くなったことを知らされた。

隣組長さんは10月25日、レバランで奥さんと子供と3人でシドラップ県ラッパンへ帰省するため、我が家の前を通る大通りに出て乗合(ペテペテ)に乗ろうとしていたところにタクシーが突っ込み、轢かれて亡くなった。

帰宅後、急いで隣組長さんのお宅を訪ねると、奥さんが足を折って寝たきりになっていた。子供も顔に大きな傷を負っていた。「夫が亡くなったのよ」と力なくつぶやく奥さん。ただただその悲しみを共有してあげるほかなかった。イスラム式で事故当日にすぐに埋葬、7日目の11月2日に式があるという。

10月18日の自宅の披露式にもニコニコしながら来てくれた隣組長さん。よき隣人でありたいと願って何度もお会いしていた。楽しいレバランになるはずだったのに・・・。

新聞にも載らない小さな出来事だろうが、隣組長さんの家族にとっては人生で最大の悲劇の一つ。こんな光景が世界中で少なからず毎日起こっているであろう、という当たり前のことに改めて気づいた。


posted by daeng at 01:19| Comment(0) | TrackBack(0) | マカッサル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする