インドネシア・ファンの我々としてどのような支援を行っていけばよいのか。義捐金を送る以外に現時点ではこれといった妙案が浮かばず、悶々としていたところ、インドネシア各地で救援物資をジョグジャカルタ周辺の現場へ送る動きが広がっていることが報道されています。
Serambi Indonesia: Warga Aceh Himpun Bantuan untuk Yogya
なかでも、2004年12月26日に大津波で10万人以上の犠牲者を出したアチェでも救援物資が集まられ、被災地へ送る手はずが整ってきていることが伝えられています。28日までに義捐金が1億5000万ルピア集まり、ナングロ・アチェ・ダルサラーム州政府も12億5000万ルピア分の救援物資・金銭を送る予定です。また、テントや食糧を運ぶ救援隊が30日にアチェを出発します。デンマーク在住のアチェ人からも「アチェが大変だったときにジョグジャの人々が懸命に助けてくれた。今度は全アチェ住民が助ける番だ」と支援が寄せられています。
インドネシアという一体感は、こうした動きのなかから自然にそして着実に培われていくものではないか。決して為政者が強権を発動しなければ醸成できないものではない、と感じます。一皮向けて成熟し始めたインドネシア社会の確かさを印象づける動きでしょうか。
外国からの支援がこうした内発的な動きを阻害せず、逆にいっそう促すような方向で作用してほしいものだと考えています。