自分のことだけを考えるのに精一杯で(いい意味での)余裕や遊びがなく、何でも白黒はっきりさせようとする現状のなかで、これからの世の中に漠然とした不安を感じ始めている人々が、日本だけでなく世界でも増えてきています。
人が相手や他人のことを思いやり、少しでも寄り添おうとする、楽しみや苦しみのおっそ分けを受けようとする。たとえそれがほんの一瞬の短い間であっても、こうしたことの積み重ねが、上に述べた漠然とした不安を少しずつ解消していくことにつながる、と信じたいです。
今年の8月または9月頃から2年間、インドネシア・スラウェシ島のマカッサルに滞在する予定です。首都での大所高所に立った議論をしばし離れて、スラウェシの現場にじっくり入って、地元の人々と様々な学び合いをしたいと思っています。
本年もご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。